ダクト工事とは
ダクトは、エアダクト、通風管、風導管とも呼ばれ、建築物内に設備されている空調、換気、排煙などを目的とした気体を運ぶ管のことです。
皆様も一度は目にしたことがあると思いますが、焼肉屋さんのテーブルの上には吸煙するシステムが備わっており、その煙はダクトを通して建物の外へ排出されます。
皆様のご家庭でも同様に、換気扇で吸い込まれた空気などはダクトを通して排出されています。
ダクトには大きく以下のような役割があります。
SA(Supply Air)・RA(Return Air):空調ダクト
SAは空調機から屋内に空気を送り込むための給気ダクトです。
RAはSAと反対に、屋内から空調機に空気を引き込む還気ダクトです。
科学研究所や病院の手術室など空気の入れ替えが頻繁に必要な場所に設置されていることが多いです。
OA(Outdoor Air):外気取り入れダクト
OAは直接的に屋外から外気を空調機に取り込む外気取り入れダクトです。
鳥・ホコリ・虫などが入り込まないようにメッシュの金網が設置されています。
EA(Exhaust Air):排気ダクト
EAは空調機を通して屋外へ空気を出す排気ダクトです。
排気ダクトには主に一般家庭やビルで使われるものと、臭いがこもりやすい飲食店などの厨房で使われるものがあります。
SEA(Smoke Exhaust Air):排煙ダクト
SEAは火災発生時に緊急作動し、屋内の煙を外へ出す排煙ダクトです。
断熱性能が備わっており、スプリンクラーや火災警報器などと連動して作動する仕組みになっていることが多いです。